-1-3.png)
人口規模を問わず、地縁組織の加入率が減少傾向にあり、地域活動に疎遠な層(サイレントマジョリティ、サイレントマイノリティ/以下「サイレント層」)は増大するばかりです。
全国各地で、防災・見守りなど、行政等からの地域自治組織への要請は増える一方、その役員の多くは一人で何役も兼務している状況にあります。ことに防災については、大半が動員型の防災訓練となりがちで、広く住民に向けた意識醸成や実効性ある備えが不足していると懸念しています。
そこで、いざという時に各人が自助ないし共助の最適な行動を取れるよう、日ごろからの取り組みとして、これまでにない参加・参画・包摂を推進するためのプログラムの開発・普及を行うべく当事業を立ち上げました。「防災」というと敷居の高さがぬぐえませんが、随所に楽しいしかけも用いるよう留意しています。また、参加型のプログラムではなかなかリ ーチし難い層については、情報流通のしくみづくりのチャレンジもしています。
このプロセスでは、全国各地のユニークな実践の知見を得るべく、事例研究にも勤しんでおり、この諸々の成果報告かたがた、得られたノウハウをより広くお届けできたらとの思いで作成しています。各地で、あの手この手で取り組みが展開され、いざという時にサイレント層が置きざりにならないような方向となるよう願ってやみません。